2022-01-01から1年間の記事一覧

私のオススメ映画

図書館でDVDを借りた。 「フライドグリーントマト」 「天使のくれた時間」 私の好きな場面は「フライドグリーントマト」の中で親友の女の子が喧嘩してパイのクリームを顔にお互いに塗りたくりながら笑う所。「天使のくれた時間」は別世界の中で元恋人同士が…

今から3年前のちょうど今頃、父と母は最後のデートをした。 離婚したばかりで、母は会いたくなかったらしいが、携帯電話の名義が父になっていた為仕方なく一緒にドコモショップに行く事になった。 母が携帯を買い換える事になり、手持ちのお金が無いと言っ…

死に際

繁華街の夕暮れ 観光客や買い物帰りの人が待つバス停の脇に1本の銀杏の木がある。 茶色がかった黄色い三角の葉っぱは枝から少し伸びた更に細くてか弱い枝に逆さまにぶら下がっている。 風に揺れる秋の風鈴 もうすぐ散り行くその姿が美しい。 死ぬ間際、人間…

巡るめく

朝ベランダに出ると向かいのお家の裏に赤い実を付ける南天の木が見える。 秋の空は澄んで、鱗雲や、線の様な雲、もっこりした綿菓子見たいな雲、どれも天いっぱいに広がる青色と白色のコントラストが美しくていつまでも見飽きない。 いつも通る道、桜の木の…

ハグ

家族以外とハグしたことないと言う人がいた。 私は家族とだけハグしたことがない。 バレエをやっていて終演してパートナーと感極まってハグ。仲間のハグ。 懐かしい友人と久しぶりに会って向こうからハグのサインがあればハグ。 だけど家族とはそういうのは…

母のプライド

母と連絡しなくなって1ヶ月近くなる。 母からも何も連絡はない。 母からの連絡に期待している自分がいる。 高齢の母を心配して、暇があれば電話して週末には買い物に付き合ってという私だったが、依存しているのは私の方だったのかも知れない。 父がいなく…

真っ暗の中でとりとめもなく

今日思ったこと。 10月10日の事。 偶然が悪い方に重なった。 その時でなくともいずれはそうなったのだと感じた。 それにしても間が悪い。 私は父のメッセージではないかと思う。 私に行くな会うなと。 父は会いたくても会って貰えず 電話さえ無視され続…

死ぬ間際に

「父危篤」 何年も会っていない妹にメールを入れる。 3年前に離婚した母に電話をする。 すぐに病院に飛んで来ると思っていた。 そして元の家族4人で「また焼き肉行こな」って言おうと思っていた。 最後に家族に見守られて父は旅立つはずだった。 ドラマの…

幸せの時間

今日は休日。 ここ最近の沈んだ気持ちと 身体の不調を解消したくて 嵐山の千光寺を目指す。 桂川の横の道をひたすら歩いて 坂と石段を息を切らしながら登る。 緑の木々の間から木漏れ日と共に 黄色の枯れ葉が舞っている。 湿った緑の匂いが肺の中を潤す。 山…

生きるを楽しむんだ

世界がキラキラ光って見える。 空や雲。緑の山。綺麗だなあと思う。 死んだらこんな景色は見られないんだ。 生きてるってすごいな。 太陽の光を浴びて道端に咲く花。 私は歩ける。 踊れる。歌を口ずさむ。 友と語り食べて飲む事を楽しむ。 今まで当たり前に…

幸せになる方法(2)

毎日がパーティー。 今日もお祭り。 私の中ではそんな感じで生きてる。 18歳で家を出て、住み込みで働いた。 と言うよりも私の中では親の監視下から逃れて正式に独立して自由になった。 自由になったと思ってたら、実はその会社の鳥籠の中にいた。 23歳…

家族でも他人

マンションの鍵を返しに行った。 最後に母の顔を見て 何も言わず手を振った。 ドアを開ける前の 「はーい」と言う声が最後なのかな。 母の顔が他人に見えた。 ずっと見ていたはず 長く一緒に居たはずなのに 別れて3分後には もう顔が薄れてよく思い出せない…

消えたい

消えたい 何にも跡に残らず 人の記憶にも残らず 魔法のように はじめから 無かったみたいに 死にたくはない 死んでから 皆に あの人はこんなだったとあんなだったとか いろいろ勝手に言われたくない 私が死んでも 心から悲しむ人は多分いないから いいけど …

人を責めないために考える

母と妹は今日死んだ。 というのは現実には嘘で 私の中で2人の魂が死んだ。 肉体は存在するけれど 死んでもうこの世に居ないと思わないと 私が耐えられないから。 生きていたら責めたくなる。 死んだら楽しい思い出だけが残る。 父の肉体は死んでもうないけ…

そっと心を閉ざそう

そっと心を閉ざそう 傷つけないために 傷つかないために 心のシャッターの表に 明るい絵を描いて 楽しそうに 幸せそうに 振る舞おう 心のシャッターの内側が 真っ暗で 悲しみ色に染まろうと 強く笑う自分を演じて そして暗い部屋でひとり泣こう ありのままの…

もう会えなくても

栗ご飯を作った。 お母さんに食べて貰いたくて。 日曜祝日は母は通常どこへも出掛けない。 昼前に電話をした。 繋がらない。 メールはやらないから電話しか通信手段はない。 お風呂に入っている? 30分後、電話した。 繋がらない。 1時間後も、2時間後も…

きっとうまくいく

自分が悲しいとか辛いとかしんどいとかはまだなんとかなんとか頑張れば解決出来る気がするけど、自分以外の人が苦しいとか辛いをどうしても助けてあげられなくてそれが自分を辛くする。 他人事のようで、それが身近な人である程自分も辛くなる。 頑張って言…

今日の雨の風景

今日の朝の雨。 雲の絨毯を通して柔らかい日差しが 辺りを少しだけ明るくしていた。 しとしと優しく落ちてくる細かい水滴が 景色を洗い流していた。 川も木々も畑も 道端に咲く小さな紫色の花も そして私も 新鮮になる。 雨の音が心地よいメロディーを奏でる…

ブログに感謝

ブログやツイッターでいろんな人の文章を読む。今の私にとって、死に直前している人のは胸に刺さって来る。 でも、かける言葉がない。 私がそうであるように、 どんな言葉をかけられても虚しいような気がする。 どうにか楽にしてあげたいと思うけど、 言葉選…

「かなし」

ある文章が私の心を優しく浄化した。 かつての日本では「かなし」は「悲し」の他に「愛し」「美し」とも書いて「かなし」と読んだ。 暗い部屋で独りいる 賑やかな街の景色の中を歩く 友人と笑顔でお喋りする 胸の空洞に風が吹き過ぎる。 何処へも置き所のな…

ひとり焼き肉

初めてのひとり焼き肉。 とりあえず敷居の低いランチから。 祝日の待合室は家族連れやカップルが待っていて、1人で待つ私は浮いてる感。 やっぱり帰ろうかな、いやいや、せっかく来たんだし。 気にしない気にしない。 15分程で窓際の明るい個室っぽい空間…

人間らしさ

私の家は理髪店でした。 昭和の時代。 父は地方の中学卒の子を何人も住み込ませて見習いから技術者に育てながら一緒に働いていました。 ハチャメチャな店でした。 私が通っていた中学のワル達グループが店に散髪に来て学校禁止のパーマをあてる。 うちの店は…

幸せになる方法

幸せ=自分の心と感情が感じること。 幸せだなあと感じるか、何て不幸なんだろうと感じるか。 幸せになろうと思う時点で今は不幸せか普通かなのだ。 すごく楽しい時や何かに夢中になっている時は幸せなんて考える余裕はないけど、後から「ああ楽しかった」と…

都合のいい脳

4人家族みんなで、懐かしい家にいる夢を何度も見る。 私はどんだけ家族が好きなんだ。 暗い家の中に帰りたくなくて、外で時間を潰した日々、会話を避けた日々、泣いて辛いと思っていたはずなのに、そんなことすっかり忘れて楽しかった事ばかり思い出す。 父…

ブログが一番の友

私の身体は心より素直だ。 何かのイベントが終わってホッとした時、必ず身体のどこかが悪くなる。 疲れが出るってやつですかね。 父が亡くなってから、痰が絡んでちょっとした弾みに咳が止まらなくなった。 喘息の薬を貰う。 それが落ち着いた頃に今度は片方…

京都から日帰り伊勢参り~再び

日曜日。 7時10分発、近鉄京都から鳥羽行きに乗る。 左手にある窓口で伊勢市までの切符を買う。 2階建ての特急指定席で構内にあるコンビニで買ったコーヒーとサンドイッチを。 近鉄特急は素晴らしい。マイカフェのようだ。伊勢市着。 JRに乗り換えるのに…

昭和のマクドナルド

はじめてマクドナルドを食べた時の感動 ハンバーガーとマックシェイクとポテト 子供の私にとっては食べきれない量だったけどおいしくてカッコよくて私はマクドナルドのニコニコ優しいお姉さんに憧れた。高校生になって就職するまでの3ヶ月マクドナルドでアル…

伊勢参りのパワー

4年前の8月11日。 小学校の修学旅行以来の伊勢参りへ行った。 京都から日帰りで外宮、内宮、月読宮、二見ケ浦。 個人のお願い事は荒祭宮の神様に 「私に出来る仕事を下さい」と願う。人生が変わった。 それまで停滞していた何かが すごい速さで進んで行…

ひとりで初盆を過ごす

8月13日。 今日は雨がどんなに降ってもお墓参りに行こうと決めていた。 朝晴れていたけど、徐々にどんよりとした鼠色の雲が重く空に広がって来ていた。 ローソンでいつもの「のどごし生ビール」と小さい羊羮を2個、自分用にポカリスエット500mlのペッ…

消える

父のマンションを引き払う日。 空の部屋で待つ。 思い出の物が何もないから、いつもより気持ちがすっきりしている。 暑いけど、冷房のコンセントを差すのが面倒なので窓を開けて待つ。 ピンポーン。 管理会社の人が来た。 以前電話した時と同じ人だ。 何故か…