母のプライド

母と連絡しなくなって1ヶ月近くなる。

母からも何も連絡はない。

母からの連絡に期待している自分がいる。

高齢の母を心配して、暇があれば電話して週末には買い物に付き合ってという私だったが、依存しているのは私の方だったのかも知れない。

父がいなくなってさみしさを母で埋め合わせしようとしていたのかも知れない。

父は頻繁に電話してきて、いつ来るのか聞いて来た。少しの時間も惜しむように私と一緒に過ごしたいとアピールしてきた。

母はよっぽどの用事がなければ自分からは電話してこない。

迷惑かけたくないと言っていたけれど、本当は会いたい話したいんだって私が勝手に思っていたのかも知れない。

父の死を悲しまないように、私が死んでも悲しまないのではないかとさえ思う。

ひとりが好きかも知れないし、そういう性質なのかも知れない。

多分私が傷付いているほど、彼女は何かを感じる事はない気がする。

自分の親なのに全くわからない。

高齢の母を見捨てる酷い自分にならない為に頑張っていた私は馬鹿です。

お前は必要ない。

自分ひとりで最後まで生き抜くと

それが母のプライドなのか。

答えはまだ見付からない。