映画「怪物」を観た

誰かが嘘をついている。その裏には嘘をつかなければならない理由がある」

人は自分が見た事聞いた事をもとに真実を想像するが、それは切り取りに過ぎない。切り取られた側は誤解されるが、切り取った側は想像を膨らませモンスターとなる。

私の身近にある人間関係の縺れが見えて来た。私を罵り去って行った友人がいた。理由がわからなくてずっと気になっていた。他の誰かから聞いたことをもとに私の事がモンスターに見えたのかも知れない。

2人の内どちらかが嘘を言っているのは明らかなのに、どちらの話しを聞いても本当に思える時、何かを守る為に嘘をつくまたは無意識に自分を守る為に真実でないことを真実であるように自分の頭の記憶を作るのだ。

人は誰もが被害者であり加害者。

加害者になるつもりはないのに加害者になっている。けれどそれには気付かない。

悪者と善人のように単純じゃない。みんなグレーなんだ。

人を一面からだけ見てもそれは真実じゃない。

人は無意識に嘘をつくものだ。

真実は神のみぞ知るかも知れない。

人間関係の縺れ、裏切り、憎しみ、苦悩、そんなものたちは、自分の心の中にある想像のモンスターが暴れだして作り出されるのだ。みんな何かが怖いから自分を守ろうと闘ってしまうのだ。

この映画を観て、私の中では何かがスッキリ府に落ちた感がある。

映画としてはハッピーエンドかバッドエンドかがわからなかったり、途中何で?と言う事があり見終わって???でした。