共有で相続してはいけない理由①

親の財産を兄弟で共有相続した結果、後々に困ると言う事を、私の体験に基づいてお伝えします。
35年前に祖母が亡くなりました。
子供は6人いました。
生前、長男に全ての財産を渡すと言う遺言を作っていましたが、ある時期から、一緒に実家に住んでいた長男とその嫁が祖母を苛め始め、残りの5人の兄弟と祖母が話し合い、正式に祖母の財産は6人の子供の共有財産とすると言う遺言を新たに作り、祖母の死後、祖母の家と土地、田畑は6人で相続しました。
その家は町から車で40分くらい山を上がった所にあり、祖母の死後は誰も住まなくなり、田畑も放置されたままとなりました。昔は小さな村で20軒くらいはあったのですが、その人達もいつの間にか山を降り、その辺りはほとんど原野に近いようです。
兄弟仲は良いとは言えず、長男は孤立状態で、祖母の葬式も喪主は次男が努めました。
何の使い道にもならない山の土地に6人兄弟は共同で固定資産税を払って行く事になりました。
固定資産税の請求は共同相続人の内誰か1人に納付書が送られて、その代表者が他の兄弟から自分で集めると言う事になっています。
なので、代表者以外の兄弟が払ってくれないと、代表者がその分負担する事になってしまいます。
最初は長男に納付書が送られていたのでしょうか?祖母の預金は誰が預かったのか?
きちんとみんなで払っていたのでしょうか?

現在、兄弟6人全員が死亡してしまったので聞く事は出来ません。

次回に続く