私のアシスタントをしてくれている人が、石川県の災害派遣に行った。元自衛官女性。
「急に明後日から行く事になりました」と前回含め2回目。
それは本当に大変な過酷な活動だし、偉いなと思うけれど、何か私はモヤモヤする。
災害救助が必要で、人手が足りない事もわかっているが、私の方はそれに振り回される。
年に一度のみんなが大切にしているバレエの発表会前、リハーサルは抜けたままになるし、実際彼女は舞台当日だけ帰って来て踊っていたが、何か心ここにあらずな感じだった。
被災者の方の事を思うと何も言えなかった。
以前もコロナ禍で緊急事態宣言が出たから前日に急に発表会出られませんと言って来た人を思い出した。
身内の不幸や病気等いろいろ突然のアクシデントはあるから仕方ないけれど、バレエの舞台への気持ちや情熱、いつも近くにいる仲間への配慮はどうなの?と思ってしまう。
私の彼女への気持ちが離れてしまった。
私は心が狭く、自分達の事ばかり考えているのかも知れない。被災地の支援は立派だし本当に尊敬するし、1日も早く復旧する事を願う。
けれども、やっぱり何かが違う。
私はバレエが自分の仕事だと思っているから、何があっても舞台を優先するのだ。
彼女はバレエは単にアシスタント講師で、元自衛官という任務を優先したのだ。
彼女の事は尊敬するし、強くて素敵な女性だと本当に思う。友達としては最高に面白くて刺激を与えてくれる。
だけど私達のバレエの世界で同じ所を目指すのは無理だと思った。
付き合い方を変える時が来たのかも知れない。