ビアノの音に合わせて踊り始める。
私の身体は喜び、大きく広がって宙に浮く。
汗が出る。息が上がる。楽しい。
私はこれからもいっぱい踊れる未来がある。
手を洗えば水は冷たいし、風を感じる事も、お腹は空くし、食べれば美味しい。泣くし、笑うし、生きてるってこういう事。
身近な人、大切な人の死を目の前に突き付けられた事で、自分が生きてる実感が鮮明になる。
自分で選べない生死。
何かの力で、私は生かされているだけなのだけれど、生きている。
こうやって踊れる。
私が頭で何を考えようと関係なく、身体が踊りたがる、心が躍る。
これも何かの力。
自分の深い中にある魂の、行きたがるのに任せて生命の時間を大切に生きて行こう。
