私達は本当に自分の意思で人生を生きているのかどうか

タイタンの妖女

なんか難しくてわけがわからないなあと思いながらも何かを考えさせられる。

宇宙空間を移動し未来が見えるラムファードとその愛犬カザックによって、マラカイとビアトリスは自分の意思に反して何故か火星へ。火星軍は地球から来た記憶を消された人間で構成されている。

私達はいつも自分の意思で自由に行動し、自分の人生を歩いていると思っているが、それはもしかしたら勘違いかも知れない。

大いなる宇宙からかそれとも何者か何物かによって決められているのかも知れない。

私自身を振り返っても自分の思い通りの人生を歩んで来たとは思えない。

結婚して子供もいる生活を普通に想像していたけど、何かがそれを阻むように違う方向へ行く。けれどもそれで不幸かと言うとそうでもなく今やっている仕事と自分の人生には満足している。最初からこうなると決まっているように様々な人や物事との縁が過去に現れる。

利用され尽くしたビアトリスが「利用してくれてありがとう」と言う。

そうなんだ。私達は利用されたいのだ。利用されないのは不幸だ。

自分の思い通りに描く自由な人生を生きていると勘違いしながら、誰かに必要とされ利用されるのだ。

利用されなくなり不必要な自分になった時、人は死ぬのだろうか。

何物かに利用され尽くすして天国に行くと幸せなのだろうか。天国では誰にも利用されずに自由で楽しい所のようなイメージがあるけれど、それは本当に幸せなのだろうか。

人に利用され人を利用して(利用というと酷い言葉だけれど助け合いかな)良くも悪くもお互い騙したり騙されたりしながらも、それでもあ〜楽しかったと思って人生終わりたいなあと思います。