天橋立ぶらり

まだ明るくなりきってない夏の朝、こんなに早起きするのは久しぶり。

午後に丹後文化会館で友人の舞台を見に行く事になっていたので、午前中4時間滞在で天橋立に寄る事にした。

京都駅から5時31分の山陰線に乗り園部で乗り換え綾部へ、舞鶴線で西舞鶴、、そして乗りたかった宮舞線由良川の上、海を渡る鉄橋を走るよく写真で見る電車だ。

多分外から見た方が素敵なんだろうなとは思うけれど、やっぱり乗ってみたい。実は2回目なんだけど、1回目同様期待するほどではなくて、普通に川を渡るアッと言う間の瞬間の出来事で、写真を撮ろうとスマホをかざしたが1枚撮ったら何故か画面が真っ暗になってしまった。車窓から撮っても普通の海の写真だ。

安寿と厨子王が人買いにさらわれ船で流れ着いた由良川、子供の頃に読んだ物語が甦る。

天橋立に8時21分に到着。

海と海に挟まれた松林の道をちょっとだけ散歩しようと思っていたのだけれど、時間が早すぎて何となく他にやることなさそうなので、海水浴してる人達を横目にいいなと思いながらどんどん歩いた。

砂浜に出て見た。透明で懐かしい海の水に手を付けた。波がすぐやって来て履いていたスニーカーを濡らされそうになる。

裸足になりたかったけど、その後濡れて砂の付いた足をどうするかと思うと面倒なので諦める。次回はビニールシート、ウエットシートサンダル持参だな。

波の打ち寄せる砂浜を歩く。日射しが強いので日傘を差すが風でひっくり返されてしまう。海は緑、深緑、群青色、砂を透かした透明な淡緑、様々な模様を見せてくれる。

子どもの頃の海水浴の想い出が甦る。

松林の中にある橋立神社にお参りした。最近はキャッシュレスで小銭は100玉か500円玉しかない。100玉のお賽銭をした。

松林を抜けたのは9時過ぎ、元伊勢籠神社があるので、そこへも参拝。

そこからケーブルで傘松公園にも行けるけど、もうこの際だから奥にある真名井神社にも行っちゃおうと思いそっちへ足を向ける。

真名井神社はすごいパワースポットらしく心して行けと何かで読んだので、全然行くつもりがなかったけどこれも何かの縁かもと、丁重に鳥居をくぐる前に挨拶をした。熊出没注意と結構な坂道で汗がさらに吹き出る。何の神様だっけ?忘れちゃったなと思いながらとりあえず「私の足と身体が元気で生きられますように、無理でもいいです」とお願いした。まさかの偶然参りなので贅沢は言いません。やはり100円玉のお賽銭。

暑すぎて足も疲れてもう無理だったので帰りはレンタサイクル(400円)で松林を抜ける。薄い長めのスカートをはいていたので向かい風に捲られそうになるのを片手でおさえながら走る。自転車に乗るのも何年ぶりかなので乗れるかなと思ったけど以外といけた。

凱旋橋の前にある海の見えるカフェでハンバーガーとコーヒーを食べて、持ってきていた「タイタンの幼女」を読む。この店はフードはハンバーガーしかないので空いている。4年前に来た時はカレーがあったのに残念。1時間半程読書して、12時38分の電車に乗る為に店を出た。ソフトクリームが食べたくなり350円の抹茶ソフトを買う。お土産物屋さんで海藻とコッペガニ煎餅を買った。

夏休みでも天橋立京都市内みたいに混雑してなくてよかったです。自然を身近に感じられるゆっくり過ごせる所。

傘松公園はまたのお楽しみにとっておきます。

遊ぶための早起きは楽しいです。