「ガガーリン」に思う事

ガガーリン」と言う映画のDVDを観た。

人類で最初に宇宙へ行った人。

映画は実話を元に制作されているらしい。

ガガーリンの栄光の半生を私達に伝えている。

人間の限界を越える強い身体と精神力。

冷静であり勇敢である。

そして妻子への愛情。

強い宇宙への情熱を感じる。

ガガーリンの肉体はもはや彼のものと言うより、その当時の国家ソ連のものである。

彼は「自分は軍人であり、宇宙飛行士である。命令に従う」と言っている。

医者に「自分は不安なんです。期待に応えられるのでしょうか」と言う場面で医者は「君の身体は準備が出来ている。機械に異常が起これば減圧が始まり君は死ぬ。心配する事は無駄な事だ」と言った。

出発の時「よい旅を」と言われ「行ってきます。友よ。」どこかちょっと気楽な旅に出掛けるようにも思える会話。

宇宙船から彼が見た地球への感動。

そして地球へパラシュートで帰還した彼の達成感に満ちた表情が感動的だった。

死ぬかも知れない恐怖を越えられるものは何なのか。

ロケットにたった1人乗り込み飛び立つ。

国家ソ連を背負い、共に最初の宇宙へ旅立つ為に戦いそれでも選ばれなかった自分以外の友人達の心を背負い、妻に子供を託した。

彼の情熱と国家の情熱が一致したからこその栄光なのだろう。

でなければ苦しく辛い訓練に耐える事も、生活の全てを監視される事にも耐えられなかったと思う。

ただ、その栄光の後の彼の人生が気になるエンディングだったので、今度は彼の人生が書かれた本を読みたい。

今から六十年前のソ連

現在はロシア。

輝く未来への布石に見えるが、それはともすれば、戦争の為の開発にもなり得る事でもある。

人類という共同体である私達は、どこの国も人間も戦う事なく、地球人としてより良い未来を築く為に全力を注ぐ事を誓いたい。