ひとりカフェ

私の至福の休み時間。

家族のいる家にすぐ帰りたくなくて、延々と時間を潰していた。

けど、ひとり暮らしになっても、やっぱりカフェがいい。

理想のカフェ、窓から外が見えて、明るい。

座り心地のいい、出来ればソファー席。

長い時間居ても、気にされない店。

ひとりだけど、一人じゃない。

ご機嫌で、大好きな葡萄パンとコーヒーを飲みながら、文庫本を読んでいた。

おじさんが、壁に掛かっている絵に「なんやこれ」とか言いながら、カウンター席の1つ空けて隣に座ってきた。コーヒーを一口飲むたびに「はぁー」って息を吐くし、何かを食べるたびにくちゃくちゃ音をたてる。やばい!扇子で扇ぎだした。私の空間が侵略される~。彼は何かをアピールしたいのか?私は自分のコーヒーを守る姿勢に変更。

負けずに「はぁー」とため息ついたり、「えへへn」と喉を鳴らしてみる。

あ、やっと出て行った。

また私の幸せな時間が戻ってきた。