暗い私と明るい私

小学4年生まで私はかなりボーッとした子供だったみたいで、友達らしい友達は近所の幼稚園から一緒のTちゃんとYちゃんくらいだった。2年生まではTちゃんが同じクラスで私がいじめられても「やめたげて」と言ってくれたり、「行こ」ってみんなの遊びの輪に入れてくれたが、3年生になると2人ともクラスは離れてしまい、友達を作る事も出来ず、担任の先生は男の先生で私を嫌っているのを感じていて、もちろん成績も駄々下がり、おまけにクラスメートにもよくいじめられた。体育の時間、マット運動でつま先をきれいに伸ばして回ったら男の子に「つま先なんか伸ばしやがって」と言われたり、プリントを回すのを飛ばされたり、暗い日々だった。

明るくてよく喋る運動の得意なMちゃんがいて、いつもMちゃんは可愛いないいなと思っていた。

5年生でクラスでおとなしいめの4人グループの友達が出来てからいじめられなくなったが、私は暗い性格なんだと自覚していた。十三詣りの時、一文字漢字を筆で書くと言うのがあって、憧れの「明」と書いた。明るくなりたい。中学に入ったら明るくなろうと決めた。

入学式の日、後ろに座っていた女の子に思い切って「小学校どこやったん?」と声をかけた。そしてすぐ友達になり、その子の友達とも友達になり、初めて憧れのあだ名をつけてもらった。それまでは大概⚪️⚪️さんと呼ばれていたから変なあだ名でもすごく嬉しかった。入学式以来学校ではずっと笑顔、笑って過ごす事にしたらクラス中の女の子と仲良くなれた。遠足も運動会も全部楽しかった。

でも作った明るさはずっとは続かない。

ここぞと言う時に明るくして、普通はボーッと暗い自分でいる時との両使いとなる。

今も。

明るく笑っていっぱい話をして話を聞く人が上手く行くようになってるなと思う。

みんなの中でボーッとして会話に入らないで自分の中にいるとまわりにいる人達は無視するか、何も言わないと思って利用するかいいように扱われる。自分から壁を作っているのだけれど損する事が多い。

誰でも身近で親しい友達と思う人にはどうしても忖度しちゃうから。

でもそんなにいつもいつも頑張れないんだ。

頑張れるだけもう少し頑張ってみよう。