今日の夢。
実家の襖を隔てた部屋で介護ベッドに寝ている父が「お母ちゃんに言うといてな。」 私は小さく「うん」と返す。 もう一回「ちゃんと言うといてな。」 「うん、わかった」再び「言うといてな」 私は大きく声を張り上げて「わかったから!」と怒ったみたいになる。
お米を収納ケースに入れようとしてお米が溢れてそこらにばらばらと散らかった。お米をひと粒ずつ拾う悲しい作業。
耳の遠い父との会話に苛立っていた事。 夫婦の会話がなく私にだけ笑顔を見せる母。 実家に居た頃のありふれた日常だ。
父が死んでからは父の温かい優しさを感じる夢ばかり見ていたが、それは私が普通ではなく父の死を哀しみ愛しみ心の風穴が塞がらない状態だっのだろうか。
今日の夢は父が死ぬ以前に感じていた自分の感情を思い出させた。
苛立ちと不安の毎日、家に帰りたくなくて仕事が早く終わった日はスタバで10時迄時間を潰してから帰った。少しアルコールを飲んで陽気になってから帰る事もあった。
何が幸せなのか、一緒に居ても居なくても、どっちもしんどいのだ。
家族一緒に居た頃は懐かしいし、楽しかった思い出だってある。一緒にいるだけで温かい気持ちになれる時間が存在した。ひとりになってからはそういう幸せな事ばかり思い出すのだ。
どちらにしても無い物ねだりなんだろうね。