おじいちゃんと孫の関係

両親が離婚して父がひとり暮らしになって、私は週末によく父のマンションに泊まりに行った。父は近所を散歩してはあそこにケーキ屋さんがあったとか、ちょっと美味しそうな割烹があったとか言って、一緒行こうと誘ってくれた。私が来るのを待ち遠しく思いながら私が喜びそうな店をチェックしていたのだろうなと思う。

私の妹と父の仲がまだ悪くなかった頃、甥っ子、父の孫が小学生くらいまでの間はよく東京から京都へ遊びに来ていた。その頃父は頻繁に散歩に出掛けていたのはきっとその子が喜びそうな場所を探していたのだとはその時は気付かなかった。そういえば甥っ子を連れて河原町のボーリング場へ行って、回転寿司を食べて帰って来たりしていたな。

父の死後、私が父に教えて貰ったケーキ屋さんでケーキを買ったりお店に行ったりするように、その子もいつか大人になって京都の河原町をひとりでおじいちゃんを思いながら歩いてくれたりするような気がする。

私が小学生の時に田舎のおばあちゃんに山を歩いて畑の茄子や胡瓜を取りに行った場所へ大人になってから訪れたように、子どもの胸の中には優しいおじいちゃんはずっといて大人になってもその優しい眼差しは忘れない、大切にされた記憶はずっと残るから、いつか少しでもいいから思い出して欲しい。そして年月が経って景色の違う河原町を歩きながら何十年か前の河原町を想像しながら歩いて見てくれたら嬉しいな。